私、亀田で生まれて、亀田で就職したんです(笑)

今回はPSAという病棟の看護補助のお仕事について詳しく教えていただくため、PSA歴9年目の山田さんにお話を伺いました。高校卒業後から携わっているPSAのお仕事。普段は4歳のお子さんをもつお母さんでもあります。
山田さんのお話から見えてくるPSAという仕事の魅力。将来の選択肢の一つとして、PSAというお仕事も検討してみませんか?

経験・資格不問!
PSAという仕事を知るきっかけと、亀田に就職を決めた理由は?

元々PSAというお仕事をご存じだったのでしょうか?

正直、全く知らなかったです。高校生の時に卒業後の進路で悩んでいた時に、亀田病院の看護補助者さんが学生向けに話をしに来てくれたんです。そこで初めてPSAというお仕事を知りました。
元々福祉関係の仕事に就きたいとは思っていたので、介護福祉士の資格を取る専門学校に通おうかと思っていたのですが、ちょっと勉強が苦手で・・・。看護助手さんのお話を聞いたときに、自分にもできる仕事があるんだと思って就職を決めました。

PSAって、どんな業務をするお仕事なのですか?

ざっくり言えば「医療行為以外のこと」でしょうか。患者さんの清拭の介助、お食事の介助、おむつ交換やトイレ介助、お買い物の付き添い、歯磨き、髭剃りなど、患者さまに関わる業務や、医療物品の補充、退院後のベッドメイキング、清掃等、業務は多岐に渡ります。

体力勝負の仕事。
でも、それを上回るほどの幸せがPSAの仕事にはあるんです

PSAのお仕事、実際にやられてどうですか?

業務の内容自体は、高校時代に看護補助さんの話を聞いていたので想像していたとおりという感じでした。ただ、一日立ちっぱなしの仕事なので、最初は足が疲れてビックリしましたが(笑)慣れてしまえばそんなことはないです。体力勝負の仕事で、毎日本当に忙しいし大変ではありますが、それ以上にやりがいや幸せを感じることが多いです。

PSAの仕事自体は、年齢問わず様々な患者さまに接することになりますが、私は元々おじいちゃん、おばあちゃん子で、福祉関係の仕事に就きたいと思っていたのもそこからきています。今担当している病棟の患者さまにも、たくさん高齢の方がいらっしゃいますが、患者さまに名前を憶えていただいたり、私の顔を見て反応してくれたりする姿を見るととにかく嬉しくて!

以前、対応した患者さまが退院時に会うことができなかったからと、退院後の外来受診の折に、わざわざ病棟まで会いに来てくださったことがありました。患者さまとのそういった日々の心の交流が、私にとってのやりがいであり、幸せです。

逆に、何か辛い経験などはありましたか?

そうですね。もう長くこの仕事に携わっていますが、やはり担当していた患者さまが亡くなる時は辛いです。今日話をしていた患者さまが、次の日の朝出勤したら亡くなっていたということもありました。亡くなった患者さまの家族の姿を見たりすると、今でも心が痛みます。亡くなった患者さまのお身体の清拭もさせていただくことがあるんですよ。

PSAの業務はどのように覚えましたか?また、PSAからその後どんなキャリアの可能性がありますか?

最初の1~2年は院内研修が多いです。各業務についてはマニュアルもあるので、それを読みながら先輩にOJTで教えてもらいます。できる業務が増えていけば、患者さまの状態によって介助を任せてもらえるようになります。
私はPSAの仕事をしながら看護師資格を取ろうかと迷った時期もありました。でも妊娠して、タイミングを逃してしまったんです。今は一人で子育てをしているのですが、子供が4歳になり少し落ち着いてきたので介護福祉士の資格を取ろうと勉強中です。

子育てとの両立で忙しい毎日だけれど患者さまにより良いケアができるよう知識の幅を広げていきたい。

一人で子育て!!仕事と子育ての両立はうまくできていますか?

保育園にも行かせられていますし、今は勤務時間なども柔軟に対応いただいているので特に問題を感じたことはありません。ただ、家に帰っても家事・子育て全て一人でやらなければならないので正直大変ではありますね。それでも、保育園に迎えに行った時に子供が笑顔でこちらに来る姿をみると、そんな大変さも全部吹っ飛びます!

今後のキャリアについてはどう考えていますか?

これまで約9年間PSAとして与えられた業務を深堀することはできたと思うので、次は介護福祉士の資格をとり、知識の幅を広げたいと思っています。正直、亀田では介護福祉士を取ったからといって待遇が変わるわけでも、PSAの業務の幅を広げられるわけでもありません。それでも、自分が対応する患者さまにより良いケアを提供できるようにより一層の知識を持って、自分なりに精一杯勤めていきたいと思っています。

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