定員:若干名

プログラム基本情報

基本的に初期研修修了後、1年間の一般外科集中研修を経て、心臓血管外科研修のプログラムが開始される。3年間を基本とし、血管外科および心臓外科の診断と外科手技の基本に習熟し、外科専門医・心臓血管外科専門医が取得できるようにプログラムされている。
得意とする専門分野が異なる心臓血管外科専門医3-4名により、血管外科(静脈瘤や腹部大動脈瘤への血管内治療を含む)から心臓外科(複合手術)まで幅広い研修ができる。特徴は後期研修医を含め5-6名のコンパクトなチームで診療・教育・研究活動を行うため、研修医の個性に合わせたきめ細やかなプログラム編成・指導が可能な点である。
血管外科では、治療の基本方針と末梢血管へのアプローチを習得し、3年間で静脈瘤に対する血管内治療から腹部大動脈瘤の治療(開腹下および血管内治療-EVAR-)が可能となる。
心臓外科では、各疾患の病態と治療方針を学びつつ、基本検査、特に心エコーや心臓CTへの理解を深める。手術手技は、閉胸操作・静脈グラフト採取から始まり開胸・体外循環導入・離脱、さらには単純な開心術(単弁置換術等)や心拍動下冠動脈バイパス術、胸部大動脈疾患治療(急性解離に対する人工血管置換術や瘤に対する血管内治療-TEVAR-)が可能となる。経皮的大動脈弁置換術(TAVI)にも参加可能である。

プログラム責任者からのメッセージ

心臓血管外科専門医研修プログラムを希望される皆さまへ
心臓血管外科プログラム責任者 田邉 大明

1983年、亀田総合病院心臓血管外科が開設されて以来、よい医師の条件としてAAAを掲げ、研修に限らず当科に在籍するすべての医師に身に着けていただくことをプログラムの主眼としています。
良い医師の3条件:AAA
ability:医師として、適切な医療行為を行う実力を有し
affability:人間として、優しく接することができ、
availability:必要とされる時に、仕事ができる。

心臓血管外科医として技術的な成長(ability)に目が行きがちですし、確かに研修プログラムの主眼ではありますが、まずは臨床医として人間的に成長(affability)していただくことを願っています。