消化器内科専門研修

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定員:若干名

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プログラム基本情報

研修期間は4年で、教育ポリシーは短期集中による高度技術の習得です。
内視鏡については1年目に上部内視鏡を開始、半年後から大腸内視鏡を開始します。
上部内視鏡で1年経過したら止血などの処置内視鏡を開始、大腸内視鏡は大腸開始後1年で盲腸挿入率が90%以上になります。そのようになればポリープ切除術をルチンで開始します。
木曜日朝に内視鏡カンファレンスをおこなっており、そこで読影の基本を学びます。
3年目からはERCPとESD の研修を半年ずつおこないます。その後自分の専門を決めます。
また超音波関係は、1年目から技師とともに週1回の割で超音波検査を開始。
超音波を使った穿刺に関しては自分の症例において上級医の指導のもとに治療をおこないます。
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本胆道学会、日本肝臓学会、日本超音波医学会、日本消化管学会の専門医を取得可能です。

指導医からのメッセージ

消化器内科専門医研修プログラムを希望される皆さまへ
消化器内科プログラム責任者 平田 信人

亀田メディカルセンターの診療圏は房総半島の東半分および南半分ですが、東京からも来院しますし、伊豆七島からはドクターヘリで搬送されます。対象となる人口は約30万人と多いのです。従って、希有な疾患を多数経験することが可能です。都会の病院など診療圏の狭い病院では一生に一度みることがあるかどうかといった疾患も日常的に経験できます。多くの疾患を経験出来るので亀田の1年は他院の3-5年に相当します。
学会活動をしたい医師には症例も豊富ですし、データベースを作れば症例報告、学会発表、論文執筆も思いのままです。
東京から車で1時間半、電車で2時間の「鴨川」に、研修にぴったりの病院があります。
自然が豊かで海もきれいです。
海の幸山の幸などの食べ物も美味しいところです。
一緒に研修をしてみませんか。

プログラム詳細

1.プログラム紹介と教育ポリシー

プログラム紹介と教育ポリシー(専門領域の特徴、地域性、社会的使命などの視点も含めた教育ポリシー)
消化器内科は、千葉県房総半島南部の基幹消化器内科であり、この分野のあらゆる疾患(救急疾患、重症疾患および消化器癌や消化器慢性疾患など)に対処できるような体制を整えている。医療の質的にもほぼ最先端のレベルの医療を提供出来るよう教育指導体制を充実し、技術・人材の育成に力を注いでいる。
また、良識ある社会人として恥ずかしくないよう全人的教育の観点からも指導をおこなう。

医局では下記規則を守って業務に従事する。

  1. 患者の人権を尊重した実地臨床
  2. 医者同士・医者とパラメディカル同士の相互扶助 (困っているときの助け合いと技師定時帰宅への配慮)
  3. データベースの作成・管理を充実させること
  4. 論文執筆と学会発表に励むこと
  5. 「自由」と「勝手」の違いの認識

2.プログラム年数

4年
原則として4年間のプログラムであるが、消化器内科以外の科をローテーションする場合はこの期間を越える。消化器内科専門医として活躍できる知識と技術を修得する事を目的としている。ERCP関連手技・超音波穿刺・切開剥離法、血管造影など特殊な手技については短期間に多くの症例を経験できるように通常の内視鏡検査とは別に6か月毎にローテーションするシステムをとっており大きな効果を上げている。

3.取得可能な専門医資格

日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本消化管学会
日本超音波医学会
日本肝臓学会
日本胆道学会

4.研修施設

4-1 基幹研修施設

亀田総合病院

5.指導体制

5-1 指導責任者

平田 信人、中路 聡

5-2 指導医

平田 信人 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会、日本超音波医学会、日本肝臓学会、日本胆道学会
中路 聡 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会

6.プログラム概要

6-1 研修目標

手取り足取りの指導はしない。人のやっていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えて分からなければ聞けばいい。親切に教えてくれるはずであるし、そのほうがよく分かる。研修すべきは消化器疾患全般である。

6-2 年次毎の段階的な到達目標

後期研修1年次の目標

【1年次】
外来診療(週1~2回)と入院患者の担当医(5~10名)となり、主治医とともに診療をおこない、一般的な消化器疾患の診断、病態生理、治療を学ぶ。また、消化管造影、腹部超音波検査、CT、MRIの読影法などを修得する。内視鏡は上部内視鏡検査を初年800症例を目標とし、その後下部消化管内視鏡検査も300例程経験する。技術が認められれば大腸ポリープのEMRも開始し、夜間緊急の止血術も開始する。学会発表もおこなう。

後期研修2年次以降の目標

【2年次】
日常診療はスタッフとほぼ同様におこないジュニアレジデントの指導もおこなう。外来診療は週2回となる。内視鏡検査は上部800~1000症例、下部500症例を目標として基本的な内視鏡手技は完全にマスターする。大腸ポリープのEMRをルチンでおこない止血術もおこなう。消化器病学会、内視鏡学会での発表をおこなう。状況により超音波ガイド下穿刺術、ERCP、ESD、血管造影のローテーションにはいる。

【3年次】
日常診療とジュニアレジデントの指導をおこなう。超音波ガイド下穿刺術、ERCP、ESD、血管造影のローテーションをおこなう。消化器疾患に関わるすべての診療手技を指導医のもとにおこなう。内視鏡は観血的侵襲的な手技も経験する。消化器病学会、内視鏡学会での発表をおこなう。

【4年次】
日常診療とジュニア・シニアレジデントの指導をおこなう。消化器疾患に関する診断・治療手技の正確性・習熟度を高める。臨床経験を整理して各種学会の認定医、専門医の取得をおこなう。

6-3 研修方略(Learning Strategy)

1)On the job training

①病棟業務および外来診療を通じたトレーニングです。
②主治医・上級医の指導のもと消化器内科の専門的知識、手技、治療法を習得します。
③主治医・上級医の指導のもと10~15人の入院患者を担当し、診療をおこない、初期研修医の診療の指導・監督もおこないます。
④毎日の病棟回診を朝夕とおこない、医療面接、身体診察、検査所見をもとに診療計画をディスカッションしカルテに遅滞なく記載します。
⑤当直医として必要に応じて救急患者の診療にあたり、診断・治療法を習得します。

2)カンファレンス

週間予定

8:00~ 入院患者 グループカンファレンス
8:00~
17:30~
抄読会、勉強会、医局会
内科外科術前術後カンファレンス、化学療法カンファレンス
8:00~
17:30~
入院患者 グループカンファレンス
肝胆膵疾患カンファランス
8:00~8:45
17:30~
内視鏡症例読影カンファレンス
8:00~
17:00~
入院患者 グループカンファレンス
多職種合同カンファレンス

3)学会活動

①データベースの整備:消化器内科が扱う疾患数は膨大である。常日頃からデータベースの整備に心がけ、医療内容、貴重症例などをデータベースに保存する。
②データベースを参考にして、常に学会発表、論文執筆をすることを推奨する
③日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会、日本超音波医学会、日本肝臓学会、日本胆道学会の指導施設になっているので当院で研修をすることにより各学会の専門医の取得が可能です。

7.研修修了者の専門医取得状況

日本消化器内視鏡学会:13名
日本消化器病学会:13名
日本消化管学会:3名
(最近5年)

8.研修修了後の進路

当院のスタッフとして勤務することを推奨する。
出身地の病院や出身大学に戻ることも自由である。