皮膚科専門医研修プログラム

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(亀田総合病院は連携施設として研修実施)

定員:若干名

プログラム基本情報

皮膚科常勤医として、多い時で1日200人にもなる外来患者さまを、スタッフ全員で手分けして診察することで、多くの症例を偏りなく経験し、わからない点は、その都度、同僚医師と相談したり、すぐに文献を調べることで、どこにいってもやっていけるような皮膚科医師としての臨床能力に磨きをかけることが出来る。皮膚科専門医からの紹介患者さまも多く、診断あるいは、治療難易度の高い、あるいは、稀な疾患にも事欠かない。皮膚生検や外来手術件数も極めて多いため、疑問に思った症例の診断能力の向上が出来るし、手術が好きな方には、その腕を洗練させる機会となり続ける。研修5年のうち1年は、研究を主たる目的とする大学病院での特殊な症例等の経験をするか、都立墨東病院で、我が国のほとんどの皮膚科では経験できないような、きわめて重篤な、全身管理を必要とするような症例の治療を経験していただく。これは、皮膚科医師としての幅を広げることに、必ず役に立つに違いない。また、亀田総合病院皮膚科では月1回の外勤(褥瘡管理)も用意しており、金銭面のサポートも充実している。当直制度ではなく、オンコール体制で休日の拘束日でも、自宅での勉学に励むことが可能。

プログラム責任者からのメッセージ

皮膚科専門医研修プログラムを希望される皆さまへ
皮膚科プログラム責任者 田中 厚

皮膚科専門医など、本当に、ごくごく最初の一歩に過ぎないといえるほど、皮膚科は、奧も深く、広大で困難な分野です。
日々の臨床を続けていくには、楽しいことも必要。それを一緒に見つけていきましょう。(実はいろいろあります。)

皮膚科 部長(実態は執事) 田中 厚

プログラム詳細

後期研修プログラム概要

  1. はじめの1ヶ月は、皮膚科医師の外来診療につき、そこで外来診療における内服薬や軟膏の選択の仕方、皮膚組織生検の方法を学習する。(生検すべき臨床症状、生検時期、生検部位および生検手技の選択を含む)。身体部位によっては血管収縮作用のある局所麻酔薬の使用禁忌があり、疾患によっては侵襲的な生検方法の禁忌の場合もあり、また部位によっては、生検すること自体に慎重でなければならないことがあるので、注意事項をあらかじめ学習する。またこの1ヶ月で、やや稀な疾患名まで含め、皮膚科疾患名を系統だって勉強する。皮膚科は、単科としては最も診断名の多い科の一つであるが、実際に見たこともない疾患でも、診断がつけられ、患者さまに説明できるように絶えず努めなければならない。また、入院患者さまにも担当医として診療にあたる。
  2. 毎週、臨床スライドや病理組織標本を用いて、診断や治療法についての勉強会(討論会)をおこなう。common diseaseから比較的稀な疾患も含めて学習する。臨床症状、病態に基づいた鑑別疾患を考える能力を養う。2ヶ月に1回は病理科との検討会を行う。他科の研修医のレベルも高く、また東京や千葉などで開かれる研修会にも出席しやすい地の利に恵まれており、毎日が楽しい切磋琢磨の機会に満ちたものとなることだろう。
  3. 2ヶ月目からは、外来診療枠を設けて外来診療を開始いただく。
  4. 現在需要が拡大しつつある美容皮膚科分野の診療も学習し、参加していただく。 時期については、 原則として、専門医取得後を考えている。
  5. 外来および入院診療に1年以上携わったあと、形成外科に研修にいっていただくことを考えている。(履修時期や期間については、当該部長が適当と判断した時期となる。)将来、形成外科のいない病院で皮膚科医として勤務するようなことになれば、皮膚科医が形成外科的なことの初歩まではしなければならないことがある。それに、皮弁形成術、重症熱傷、進行した皮膚癌などの加療を担当することは、皮膚科そのものの理解にも役立つと思われる。
  6. 皮膚科専門医の獲得には、日本皮膚科学会の入会後に最低、皮膚病診療に5年関わる必要がある。また受験資格を得るためには、学会・講演会出席や学会発表、論文の提出などを主体的に多数こなさねばならないと同時に、加療した多くの症例の集積も必須である。我々スタッフも勿論、 積極的に応援する。当科は、症例は、希少な疾患も含め(ただし自戒を込めてそれを見逃さなければであるが)非常に豊富であるという利点がある。 なお、当院での研修以外に最低1年間は、主研修施設での研修も必要である。