亀田総合病院長 亀田 俊明
亀田研修に興味のある皆様へ
まずは当院にご興味を持っていただき、ありがとうございます。
医師として初めての職場となる医療機関を、期待と不安の入り混じった真剣な眼ざしで見定めていらっしゃることと拝察いたします。
医師のキャリアにおいて、最初の2年間は非常に重要な時期であり、この時期の過ごし方が、今後の医師人生を左右すると言っても過言ではありません。このような大事な時期の真っただ中にいる皆さま方を受け入れる立場にある当院では、卒後研修センターを中心に、必ずや成長につながる研修を行えるよう日々精進しています。
まだ何科を専攻するのか、どのような医師を目指すのかを決めかねていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? すでに道が定まっている方も、そうでない方も、初期研修期間は、たくさんの患者さまに触れ、たくさんの先輩医師を見て、同僚と切磋琢磨し、自分の可能性や選択肢を広げて下さい。
亀田で学べる強みは、地域医療の最後の砦としての役割を果たしつつ、専門的かつ先進的な治療も展開する幅の広さ、またその知識や知見を惜しみなく教える指導スタッフの多さにあると言えましょう。多様性に富んだ多くの選択肢がそろっており、学ぶための贅沢な環境が整っています。
また、都会志向が高まる中、純粋に医療の道を極めるために鴨川の地を選択された場合、生涯の友ともなる同期や先輩・後輩に恵まれることでしょう。医学教育に精通したハワイ大学総合内科の野木真将先生の着任により、将来指導医となる中堅層に向けた医学教育フェローシップも開始されるなど、グローバルな知見を取り込んだ新たな研修指導プログラムも始まっています。
当院は東日本大震災時に、東北から多数の飛び地患者受け入れを行い、新型コロナウイルス感染症対応では武漢からのチャーター機第一便の帰国者受け入れを行うなど、地域や国の問題に対しても積極的に協力しています。2024年の元旦に起きた能登半島地震にも各チームを速やかに派遣し、役目を果たしました。
亀田の卒後研修では、医療面だけではなく、その時々に国内で起きる困難な問題と正面から取り組み、解決までの紆余曲折のプロセスを間近で見ることができます。こうした貴重な体験は必ずやあなたの未来の糧になることでしょう。
当院での研修にご興味のある方はぜひ一度見学に来ていただき、肌で感じていただければと思います。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。