この地に残るという選択
初期研修医38期生
外科専攻医 加藤 優
初期研修を終え、専攻医研修をどこで始めるかを考えたとき、私が最終的に選んだのは亀田総合病院に残ることでした。
これまで都市部で生活してきたこともあり、当初はこの地で長期的に働くことは想定していませんでした。だからこそ、初期研修の2年間と区切りをつけ、思い切って鴨川での研修を選びました。
しかし実際に研修を重ねる中で、当院で専攻医研修を行うイメージが次第に具体的になっていきました。当院では、専攻医が実際の症例に主体的に関わり、経験を積める環境があります。経験豊富な上級医のもとで実践を通して学べる点は、私が進路を決める際の判断の核となりました。
実際、毎年初期研修医のおよそ3分の1が、当院で専攻医研修を始める選択をしています。複数の選択肢がある中で、それだけの人が残るということ自体が、この環境を評価する一つの指標なのだと思います。
また、当院には働きやすい環境があります。各診療科が揃いコンサルトしやすい体制に加え、優秀なコメディカルの存在、インターネットにアクセスできる電子カルテ端末、Teamsを用いた多職種との連絡体制、手術動画へのアクセスなどが整っています。こうした体制があることで、日々の業務や学びの負担が減り、専攻医として注力すべき領域に向き合うことができます。
専攻医として研修を続けるにあたり、慣れ親しんだ環境で次のステップに進めることも、魅力の一つでした。専攻医になると、求められる責任や役割、生活スタイルは初期研修とは大きく変わります。そうした変化の中でも、安心して日々の診療や学びを積み重ねていける環境は、欠かせないものだと感じました。
当院は忙しく、ハイパーな病院という印象を持たれることも多いかもしれません。しかし、過度に休息が取れない、あるいは休日が確保されないといった働き方が常態化しているわけではありません。当直などで十分な睡眠が取れない日や、連続した勤務が続く場面もありますが、それが日常的に続くものではなく、全体としては休息や私生活を保ちながら研修を継続できています。こうした生活環境も、研修を続ける上で大切だと感じています。
初期研修を終えた後は都市部に戻るつもりでいましたが、鴨川での生活を送るうちに、この土地で過ごす時間そのものに心地よさを感じるようになりました。休日にはキャンプやハイキングに出かけたり、海沿いをドライブしたりと、自然に囲まれた環境の中で、のびのびと過ごすことができます。
毎朝、鳥のさえずりを聞きながら寮を出て、青空と山を眺めつつ海を臨む病院へ向かいます。そんな日常が、今の自分の生活の一部になっています。
初期研修が始まる前から、当院で研修することに前向きな気持ちはありましたが、実際に働いてみて、その想像を上回る環境だと感じています。今は、この地で専攻医として研修を始められることを、素直に嬉しく思っています。