コアナースにインタビューしました!

今現在は、救急外来と画像センターの看護師として働いています。
一次から三次までの救急の患者さまの受け持ちをしています。
画像センターは多岐にわたっていますが、イメージしやすいものでいうと、心臓のカテーテル検査や脳血管の治療、放射線が必要な検査・治療に携わっています。
循環器の先生との関わりも深く、心筋梗塞のチームの部屋、PCI(経皮的冠動脈形成術)などの虚血性心疾患やアブレーション治療(不整脈に対する焼灼治療)の部屋とで、2部屋あります。
どちらの部屋にも入らせてもらっており、検査や治療の介助に入っています。
コアナースは、自部署を超えて、他の部署にも横断的に関わっていける看護師という位置づけで、自部署以外の場所で研修を行います。
研修が終わったら、その部署で即戦力として働ける看護師になることが求められます。
元々いた部署では知り得なかったことを知ることで、看護の質向上にもつながると感じています。
救急外来は人員が少ない部署でもあるので、コアナースとして救急外来に来てもらえると非常に戦力になります。
逆に、救急外来が落ち着いていて、病棟が忙しくなれば、私は病棟にコアナースとして行くことができるので、今はそういったかたちでコアナースが期待されているのかなと思っています。

Koaナースの名前の由来は、ハワイの植物“Koa”にあります。
この“Koa”には「勇敢な」という意味があります。
また、英語の“Core”には「核」や「芯となる」という意味があります。
当院における定義では、領域を超えた多様な看護実践・業務に勇敢に挑める、亀田メディカルセンターの“核となる看護師”という意味を持っています。
Koaナースにチャレンジしようと思ったきっかけは、幅広い年齢層・病態、さまざまな患者さまを助けたい、診たいという思いからでした。
救急外来の初療では、来てすぐの患者さまへの看護が中心となりますが、入院が必要となれば病棟での生活の看護が始まります。
そういった入院後の看護も経験してみたいと思っていた中で、短期的にローテーションをしたいと思っていたとき、Koaナースという制度を知り、「ぜひやらせてほしい」とチャレンジしました。
救急外来や画像センターで培った知識を他部署で活かしたい・活かせるのではないかと思ったのも、チャレンジしようと思った理由の一つです。

Koaナースになるために必要な項目というのは部署によって異なります。
私が研修に行ったところは、救急病棟・集中治療室(ICU)・画像センターなどです。
部署によって求められることも少しずつ異なり、知識面では自己学習が主になります。
ただ、臨床現場に出て初めて知る知識も多く、現場で研修を受けながら新しいことをたくさん学びました。
技術面は机上だけでは難しいため、実際にいる先輩看護師やフォローについてくれる看護師と一緒に研鑽しているところです。
救急外来では特に重症度や緊急性が高い患者さまが多く、看護師としても急いでしまったり、焦ってしまう場面があります。
しかし、そんな不安な中で来院された患者さまに、焦っている様子を見せると逆に不安を助長してしまうと思うので、たとえ急いでいてもそれを外に出さず、安心感のあるコミュニケーションを心がけています。

後輩に対して心がけていることは、ポジティブフィードバックです。
できないことや慣れないことは、社会人・看護師として誰もが最初に経験するものです。
だからこそ、まずは前向きなことから伝えるようにしています。
後輩ができたことを認めて賞賛し、そのうえで課題や今後取り組むべきことについて、一緒に解決策を考えるようにしています。
一緒に考えられる先輩看護師になりたいと思っています。
自分自身がDMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)に携わらせてもらっているので、
院内や鴨川市内の災害対応にも少しずつ携われるように、さらに頑張っていきたいと思っています。
院内や市の災害訓練、災害対応マニュアルの作成などに、今は力を入れてチャレンジしているところです。

一言で「看護師」といっても、その業務内容は多種多様です。
部署が違えば、病院が違えば、地域が違えば、役割や働き方も異なります。
また、病院外で働く看護師さんもいらっしゃいます。
今頑張っている皆さんの中にも、「看護師になりたい」という目標を持っている方、他の病院などで頑張っている方もいると思います。
ぜひ、「看護師になったあとにどんなことをしたいか、どんな看護師になりたいか」ということを考えてみてください。
その目標に向かって、一緒に頑張っていけたらうれしいです。
もし興味があれば、亀田総合病院の見学会に参加してみてください。
看護師のインタビュー動画をYouTube動画でも紹介中!