言語聴覚士にインタビューしました!
これまでのキャリアは、言語聴覚士(ST)になって経験年数は16年です。出身は愛知県生まれです。今まで療養型病院や回復期病院で働いて亀田に入職しました。
転居を機に転職することになったのですが、これまで療養型、回復期を経験しており、ICUなどがある急性期を経験したいと思っていました。 亀田のリハビリは、質の高いリハビリテーション治療がおこなわれているイメージがあり、ついていけるかどうか不安がありました。STとして一生働くなら更に知識、技術を高めたいと考え、チャレンジしたいと思い入職しました。
亀田総合病院では、ICUでの超急性期患者から急性期で基礎疾患を複数持つ高齢者であったり、がん患者や、神経難病であったり、慢性期や看取りの患者まで幅広い疾患、年代の患者へのリハビリテーションを経験しました。 入職する前は、急性期で働いていけるか不安があった。職場環境は風通しがよく、先進的な考えを持つため、個人の考えに応じてライフワークバランスを保ちながら働ける環境であると感じました。
慢性呼吸器疾患を持ち誤嚥性肺炎で入院となり緩和ケア方針となった高齢患者のリハビリテーションが印象に残っています。 ゼリーやトロミのお茶で嚥下練習をおこなっていたのですが、普通のお茶が飲みたいという本人の希望があり、リハビリテーションをおこないました。 本人が自宅で使っていた急須、湯呑を持ってきてもらい、家族と一緒にお茶を飲みました。トロミがないお茶はむせてしまい、数口しか飲むことができなかったですが、本人と家族のすごく満足そうな表情がみれました。 また、嚥下練習をおこないながら本人、家族と一緒に会話することを意識して、リハビリの時間を過ごしました。 本人が元気な頃のことを話すと、家族はすごく嬉しそうで、リハビリテーションを通して、家族にとっても本人にとっても最期の思い出を作ることできて、感謝してもらうことができました。 リハビリテーションは急性期、回復期、生活期だけでなく、最期まで患者の役に立つことができる、本当にやりがいのある仕事だと感じました。
残ってしまう障害とどう向き合っていくのか、障害を持ってどう生きていくか、最期をどう迎えるのか、コミュニケーション障害や嚥下障害のリハビリテーションをおこなう中で、その人の人生に大きく役に立てる可能性があることにやりがいがあります。
亀田の中で、まだまだSTが活躍できる場所が沢山あります。訪問リハ、がんリハ、緩和ケア、関連法人の老健たいよう、十分なリハビリを受けることができていない地域にいる高次脳機能障害者とその家族や関係者、高齢化に伴い、誤嚥性肺炎や嚥下障害についての地域への啓発など。それらをおこなうには、まだまだSTの人材が不足しています。自分のできることはほんのわずかですが、少しずつチャレンジしていきたいです。
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