臨床検査室(血液検査)の臨床検査技師にインタビューしました!

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血液検査室では、どのようなことをしている?

 私が所属している血液分析・移植グループには、「生化学・免疫部門」、「血液・移植部門」、「輸血部門」、「POCT部門」があります。そのなかで、私は「血液・移植部門」に所属しています。
 患者さまから採血した検体を、専用の分析装置で血球算定や凝固検査をおこなっています。 装置から出力される検査値を、正しいデータ なのかを判断することは、とても重要と考えており、輸液の混入や血球の凝集などによる異常データがないかを、検体ごとに確認しています。
 さらに、検査精度を維持するために、いろいろな視点でチェックをおこなっています。 検査値に疑問が生じた場合は、生化学の採血データとの整合性を調べたり、電子カルテで患者さまの状態を確認したりすることで、信頼できるデータなのかを判断していきます。 血球算定検査では、分析装置で測定した後に、スライド標本を作成して、顕微鏡で白血球や赤血球を観察し、異常細胞の見落としがないかも確認しています。 その他、医師が採取した骨髄液のスライド標本の作成・鏡検、フローサイトメトリー検査でリンパ球サブセット・CD34陽性細胞測定・造血器腫瘍解析をおこなっています。

血液検査のやりがいを教えて

 血液検査にかぎった話ではないかもしれませんが、自分たちが鏡検やフローサイトメトリー検査で出した結果が、そのまま患者さまの診断、治療効果、今後の治療方針に直結するところにやりがいをもっています。その分責任の重さも感じています。

学生の時に興味のあった検査領域は、現在も同じ?

 私の学生時代に興味のあった検査領域は、輸血検査です。同期の中には、初期研修プログラムを通じて、興味を持つ検査領域が変わった人もいますが、私の場合はあまり変わっていません。興味のある検査領域ほど、知識を持ち合わせていたので、初期研修プログラム中に、その知識を業務につなげることができました。実務で実践していく中で、輸血検査への理解もさらに深まりましたし、より楽しく感じたため、現在も輸血検査に興味があります。
 さらに、学生時代苦手だと思っていた検査領域でも、実際に業務をおこなうことで理解が深まり、楽しさや達成感を感じることができています。
 現在は血液・移植部門に所属していますので、輸血部門とかかわる機会が多く、学んできた知識を活用しながら業務をおこなっています。

今後の目標を教えて

 直近の目標は、血液腫瘍内科の検体も含めての顕微鏡検査を独り立ちすることです。血液腫瘍内科の検体は、難しい症例が多いため、先輩技師の指導の下、日々勉強しています。
 来年度には、学会発表をし、血液の二級臨床検査士試験を受ける予定を企て、今年度から準備をしているところです。
 プライベートの目標は、今年度中に車を購入することです。休日には同期の仲間とドライブに行きたいです。

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