医療チームの一員として新人歯科技工士の挑戦

就職を希望した理由は?

学生時代、臨床実習にて、附属の診療所や訪問診療で、自分が作った補綴物を、実際に患者さまに装着する場面を見学したことがありました。
歯科医師と歯科衛生士が、どのように患者さまに補綴物を装着するか見る機会があり、その時に、自分が製作した補綴物を装着する様子を見ることができる職場を探そうと思いました。
大学4年生の夏休みに、見学会に参加した際、室長の「ひと手間かけるだけで、患者さまの使い心地が格段に変わる!!」という言葉が心に響きました。
総合病院という大きな規模だからこそ、経験できる症例が沢山あり、患者さまの近くで、歯科医師や歯科衛生士と関わりながら仕事がしたいという、私の理想を叶えられるのではないかと思い、就職することを決めました。

実際に働いてみた感想は?

周りは何十年も歯科技工士をされているベテランの方ばかりです。最初は馴れない土地ということもあり、不安でいっぱいでしたが、歯科技工士の先輩方や、事務の方がとても優しく話しかけてくれたので、すぐに職場の環境に慣れることができました。
技工物を製作するうえで、分からないことがあり、質問した際は、ひとつひとつ丁寧に私が理解するまで教えてくださいます。
働き始めて数か月で、実際に自分で製作した技工物を患者さまに装着する様子を、診療室で見学することができました。様々な症例を経験させてもらい、毎日、新しい発見と学びにあふれ、楽しく働くことができています。
地元での就職や、歯科医院への就職などたくさん迷いましたが、新卒で亀田総合病院に就職して良かったと思っています。

現在の業務内容は?

今は、歯冠修復物や、義歯をはじめ、手術用プロテクターの製作を行っています。このプロテクターは、手術時の挿管時に歯を保護するためのものです。これは亀田総合病院のような、様々な診療科のある病院だからこその技工物なのではないかと思います。
また、この他にも、印象への石膏注ぎや材料、機材の管理も行っています。
技工作業以外のこともすることによって、歯科衛生士や材料メーカーの方とのコミュニケーションをとることや、材料に関する知識習得にもつながっています。

職場の雰囲気は?

研修医と歯科衛生士、歯科助手、合わせて11人の同期がいます。みんなでお揃いのスクラブを作ったり、ご飯を食べに行ったり、初任給の日には、先生のお家で手巻き寿司パーティーをしました!!
職種は違いますが、仕事中に見かけると、みんなも頑張っているから私も頑張ろうと思えるような、そんな存在です。

これからの目標は?

クラウンや義歯といっても、全く同じものはひとつとしてはなく、患者さまによって、口腔内の状況や歯の形、色はそれぞれ異なるので、技工物の製作はとても奥が深いなと思います。
このように、患者さま一人一人に合わせた装置を製作できるようになるためにも、まずは少しでも早く、一連の作業をひとりでそつなくこなせるように努力したいと思います。
また普段、歯科医師と歯科技工士が技工物の設計について相談している姿をよく見かけます。これは、歯科医師が技工の面において歯科技工士に絶対的な信頼を置いているからではないかと思います。このように、歯科医師や歯科衛生士と、常に接することができるのも院内ラボならではの特徴だと思います。
私もいつかは、先輩のように、周りの人から信頼され、チーム医療の一員として、患者さま一人一人に寄り添いながら少しでも貢献できるような歯科技工士になりたいです。

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